MEMO


2012/11/05 (Mon)

今年も残すところ、あと二ヶ月となってしまった。今年もけっきょく、またなにもせずにおわりそう。夏は三週間、パリへ行ったけど、それだけだった。パリで撮ってきた写真はそのうち、このサイトに載せるつもりです。
二週間ほど前から携帯が不調で、少なくとも外出中はあまり携帯をいじらなった。というより、いじりたくてもいじれない。だから、これまではツイッターに書いていたことをノートに書き留めるようになった。これまではそんなにアナログで書くこともなかったから、無印の小さいリフィルを持ち歩いていたんだけど、いまはA5サイズの"LIFE"に透明のブックカバーをつけて使用中。長いこと疎遠だった「紙」の良さを再確認させられている。

ずっと一時中断していた小説のほうもまた書き始めたいと思って、ひとまずプロットをノートにまとめている。一時中断した理由は、プロットをしっかり考えずに書き始めたせいで、行き詰ってしまったため。
プロットを練りながら流している映画音楽は『年下のひと』『愛を読むひと』『シンドラーのリスト』『つぐない』『わたしを離さないで』『危険なメソッド』など、このあたり。最近は『危険なメソッド』と『わたしを離さないで』が多い。

2012/07/25 (Wed)

大人たちの多くは「子供はアニメが好きなものだ」と思い込んでいるよね。わたしも小さい頃はアンパンマンやドラえもん、セーラームーンを親によく見せられていたけれど、それは与えられたから見ていただけであって、実際はそれほどアニメが好きというわけではなかった。わたしはいま映画館で働いているんですけど、親に連れられてアニメ映画を見に来ている子供たち、彼らは本当にアニメが好きなのだろうか。それともわたしが例外だっただけで、子供はみんなアニメが好きなものなのかな? 自分は魔法が出てきたり、動物が喋ったりするようなアニメよりも『ちびまる子ちゃん』のほうが好きで、ちびまる子ちゃんは大きくなったいまでも変わらずに好き。好きなものって、普通は大きくなっていくにつれて変化していくの? だとしたら、なぜ?
でもひとつ言いたいことは「子供だからアニメが好きに違いない」という考えは捨てて欲しい、ということ。いくつかの選択肢を与えて、その上で「あなたはどれが好き?」と聞いて欲しい。わたしはそうして欲しかった。「映画」という選択肢があることを親が教えてくれていたら、わたしはきっとアニメより映画を選んでいたと思う。
死を理解できない子供とか、セックスを理解できない子供とか、フィクションのなかに時々出てきたりするけど、あまりにも非現実的だと思う。それくらいのこと、子供だって理解できるよ。フィクションのなかにはよく出てくるけれど、サンタクロースを信じている子供、本当にいたらちょっと恐いね。

2012/07/05 (Thu)

ハインツ・ヘーガー『ピンク・トライアングルの男たち ナチ強制収容所を生き残ったあるゲイの記録 1939‐1945』を読み終えました。内容は、オーストリア人の同性愛者である青年の収容所での体験をまとめたもの。小難しいことはまったく書かれていないので、三時間くらいで読み終えちゃいました。
この本に出てくる収容所はふたつ、ブランデンブルク州の「ザクセンハウゼン強制収容所」と、バイエルン州の「フロッセンビュルク強制収容所」です。しかし留意しておくべき点は、序文に書かれている通り《著者は本書に描かれた虐待を自ら体験した者ではないが、ピンク・トライアングルをつけた数少ない生き残りであるひとりの男が語り明らかにしてくれたことがらを、そのまま文章に再現すべく力を尽くした》という部分。「わたし」の生い立ちには4ページが割かれているのですが、全体を通してみても、いまいち「わたし」の人物像が見えてこないので、ただ淡々と読み進めていくことしかできませんでした。体験者本人が執筆すればこうはならなかったのでしょうが、第三者が執筆しているため、「わたし」の欠点は最初から最後まで、一切出てきません。なんていうか、共感しにくかった。きっと、この人は美男だったのでしょうね。「人間、所詮は顔ですべてが決まる」というわたしの揺るぎのない考えが、より一層確かなものとなりました。

本日初日のミュージカル『ルドルフ ザ・ラスト・キス』のダイジェスト映像を見ました。わたしはいまのところチケットを二枚確保していて、でも金銭的に余裕がないので千秋楽のチケットのほうは譲渡に出そうかとも思っていたのですが、これは行っちゃいそう。ほんと、ここまで音楽がすばらしいミュージカルはめったにない。これに対抗できるのは『アイーダ』と、ブレーメン版の『マリー・アントワネット』くらいじゃなかろうか。
初演の衣装とセットはこれでもかってくらい豪華絢爛でしたが、しかし今回はウィーン版の演出ということなので、美術面に関してはあまり期待しないでおこう。

2012/07/04 (Wed)

昨日、ベルナール・ヴァンサンの『ルイ16世 ガリマール新評伝シリーズ 世界の傑物3』を読み終えました。ルイ十六世の辿った人生が簡潔な文章でしっかりと書かれてあり、読みやすかったです。
個人的にいちばん笑ってしまったのは、謁見に訪れたショワズール公爵に対してルイ十六世が言い放った台詞。「髪が抜けましたね。禿になりそうですよ。前髪がさびしいではありませんか」
お次はジャン=クリスチャン・プティフィスの『ルイ十六世 上』に取りかかりましたが、こちらはガリマール新評伝よりも分厚く、とうぜん内容も濃いので、なかなか苦戦を強いられています。
Amazonのマーケットプレイスで注文していた二冊の本、クリスタ・パウル『ナチズムと強制売春』とハインツ・ヘーガー『ピンク・トライアングルの男たち ナチ強制収容所を生き残ったあるゲイの記録 1939‐1945』が7月1日に届いたので、そちらを先に読んでしまうかもしれません。

2012/06/28 (Thu)

ミシェル・サポリ『ローズ・ベルタン マリー=アントワネットのモード大臣』を読み終えました。ベルタン嬢は“嬢”と付いている通り、生涯独身で子供も産まなかったそうです。その理由は夫がいると売買契約を自分で行えなくなり、仕事に支障をきたすから、というものでした。
内容としてはわかりやすく簡潔にまとめられていて、スラスラ読み進められる感じ。当時の人々の手紙や手記、領収書、様々な記録から、ベルタン嬢の行った大仕事を明らかにしていきます。『タブロー・ド・パリ』の著者であるメルシエの発言もちょこちょこ出てきたのは嬉しかった。

久々に十八世紀フランス史の本を読んだら、いろいろと刺激を受けました。積んである本はまだまだたくさんあるので、消化していこうと思います。
数日前に読み終えた『高級娼婦リアーヌ・ド・プージィ』は時代がベル・エポックだったので、いまいち楽しめなかったのよね。これと一緒に注文したマリー=ドミニク・ルリエーヴル『サガン 疾走する生』と、クロード・グリュデ『マダム・クロード 愛の法則――パリ高級娼婦館女主人の告白』の二冊は気が向いたときにでも読みます。
次に欲しいと思っているのは、去年発売された『マリー・アントワネットの宮廷画家 ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』という本。しかし著者の石井美樹子さんという方はフランス史以外にも手広く本を出版されているようなので、しっかりした内容になっているか、少し不安はあります。まずは本屋で立ち読みしてみて、それから決めようかな?

2012/06/27 (Wed)

これまでの更新記録は以下
http://www.alfoo.org/diary48/porry_/